B線 ★ 基礎
「筆界」と「所有権の境」はちがうもの? はじめての境界入門
カテゴリ:基礎解説対象:やさしい(一般向け)
要約
「筆界(ひっかい)」は、土地が登記されたときに決まった、土地と土地の公的な境目です。一方、「所有権の境」は、持ち主どうしの約束などで変わることがあります。ふだんは同じ場所でも、ずれることがあるのがポイントです。
筆界(ひっかい)とは
土地は「筆(ふで)」という単位で数えます。1つの土地=1筆です。
筆界は、その土地が初めて登記されたときに決まった、隣の土地との境目のことです。不動産登記法(第123条)で意味が決められています。 筆界は公的なもので、持ち主どうしが話し合っても、勝手に動かすことはできません。
所有権の境とは
一方、「どこまでが自分の持ち物か」という所有権の境は、売買や持ち主どうしの約束(合意)などで変わることがあります。
なぜ「ずれ」が起きるの?
たとえば、土地の一部だけを隣の人に売ったのに、分筆(ぶんぴつ:土地を分ける登記)をしていない場合などには、筆界と所有権の境がずれることがあります。
困ったときは
- 筆界をはっきりさせたい → 「筆界特定制度」などがあります。
- 所有権の範囲で争いになっている → 弁護士などの専門家に相談しましょう。
出典(原文)
e-Gov法令検索「不動産登記法」
https://laws.e-gov.go.jp/law/416AC0000000123(新しいタブで開きます)
ひとこと
「境界」という言葉は、どちらの意味でも使われるので話がこじれがちです。まずは、この2つを分けて考えることから始めましょう。